バーコーターは、フィルム、ガラスなどの表面に、インキ、塗料などの材料を均一に塗布するためのコーティング装置です。研究開発や少量試作に最適で、塗布厚みの再現性や作業効率に優れています。
ビジネス分野
  • フィルム(包材、光学、医療)開発
  • インキ(グラビア、フレキソ、導電性、レジスト)開発
  • 燃料電池
  • 太陽電池
  • 触媒塗布
  • ディスプレイ(液晶、有機EL、PDP等開発)
  • 機能性フィルム
  • CO2分離膜
  • 電極塗工
  • 概要
  • 動画
  • バーコーターはステンレスの棒にステンレス製のワイヤが巻かれているワイヤーバーです。
  • バーコーターのワイヤの溝で、液の塗布量が調整され安定した膜厚を得ることができます。
  • バーコーターのワイヤの番手(径)によって膜厚が変わります。
  • 塗布対象物:フィルム、ガラス、紙、金属板/箔、セラミック板
  • 塗物:インキ、塗料、接着剤、染料、顔料、ペースト、ワニス
特長

特長

・少量のインキ、塗料で試験ができる為、高価な材料の無駄使いを減らすことができます。

・一定の膜厚で均一に塗布することができます。

・ウェット膜厚ごとに製品をラインナップ。バーコーターの番手(ワイヤー径)を変更することで簡単に異なる膜厚の塗工ができます。

・2種類以上のインキを同時に塗布して比較することができます。

・新横浜デモルームでの実機体験

松尾産業の新横浜デモルームでは、バーコーターからRtoRパイロットコーターまで、多様な印刷/塗工試験機を取り揃えております。

お客様の目的に合わせた最適なソリューションをご提案いたします。

 

用途・導入実績

バーコーターは、以下のような分野・目的で広く使用されています。

用途カテゴリ:塗料分野

  • 色合わせ評価
  • 品質管理(出荷前・受け入れ時の塗膜状態確認)
  • テストピース作成(耐候性試験、密着性試験など)

 

用途カテゴリ:インキ分野

  • カラーマッチング(色合わせ)
  • 品質管理(出荷チェック・受け入れチェック)
  • 評価試験用サンプル作成(耐候性・密着性試験)

 

用途カテゴリ:機能性フィルム分野

  • 光学・保護・離型・静電除去フィルムのコーティングテスト
  • 評価用サンプル作成と事前機能評価

 

用途カテゴリ:電池・エネルギー材料開発

  • 電極材の塗工試験
  • セパレーターの機能性コーティング
  • ラミネートアルミの粘着・絶縁試験
  • 次世代太陽電池(ペロブスカイトなど)の材料評価

 

用途カテゴリ:分離膜関連

  • CO2分離膜・水処理膜・水電解膜の評価

 

このように、塗料・インキだけでなく、多様な材料開発における塗布・評価工程で活躍しています。

 

バーコーター入門(記事)

バーコーターの使い方、塗工のコツを公開

バーコーター、アニロックスロールの洗浄方法について

 

仕様、ラインナップ

バーコーター 芯径1/4インチ

  • 全長  : 約406㎜(16インチ)
  • 有効長 : 約304㎜(12インチ)
  • 芯径  : 約6.35㎜(1/4インチ)
  • 番手  :
    No.3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17,18,19,20,22,24,26,28,30,32,34,36,38,40,42,44,46,48,50,
    55,60,65,70,75,80,85,90,95,100,105,110,115,120,125,130,135,140,150,175,180,195,200

 

バーコーター 芯径1/2インチ

  • 全長  : 約406㎜(16インチ)
  • 有効長 : 約304㎜(12インチ)
  • 芯径  : 約12.7㎜(1/2インチ)
  • 番手  :
    No.3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17,18,19,20,22,24,26,28,30,32,34,36,38,40,42,44,46,48,50,    55,60,65,70,75,80,85,90,95,100,105,110,115,120,125,130,135,140,150,170,175,180,185,190,195,200

 

バーコーター 芯径3/8インチ

  • 全長  : 約406㎜(16インチ)
  • 有効長 : 約304㎜(12インチ)
  • 芯径  : 約9.53㎜(3/8インチ)
  • 番手  :No.3,4,5,6,7,8,9,10,12,14,16,18,20

 

バーコーターQ&A

 

Q1. Wet膜厚とDry膜厚って何??

Wet膜厚とはインク、塗料、塗工液を塗った直後、乾燥前の膜厚です。Dry膜厚は乾燥後溶剤、水分がなくなった固形分のみの膜厚になります。
例えばDry膜厚1μmのものを作成したい場合、Wet膜厚固形分濃度10%とすると10μm(No.5)になります。

Q2. バーコーターで塗工出来るWet膜厚範囲は?

ワイヤーバーの場合は4μm~500μmです。セレクトローラー(ワイヤレスバー)の場合は1.5μm~可能です。
いずれも塗工液の液性によります。

Q3. バーコーターで塗工出来る粘度範囲は?

具体的な粘度は定まっていませんが、バーコーターはワイヤー間の隙間の塗工液の塗工後にレベリング(平坦化)が起こることを利用しております。
うまく塗工出来ればかなりの精度で簡単に塗工出来る手法です。
粘度が高くてもチキソ性があるサンプルや、乾燥が遅いものなど、レベリングが起こりにくい塗工液はアプリケーター(ギャップアプリケーター)をお勧めします。

Q4. ワイヤーバーNo.と膜厚の関係は?

番手はミル(1/1000インチ)単位でのワイヤー直径を表記しています。1ミル=1/1000インチ≒0.025ミリ=25μm。
また、バーコーターの番手(1ミル=1/1000インチ)の2倍がウェット膜厚の目安になります。
例)No.10(10ミル)=ウェット膜厚20μm。
※使用の条件により、膜厚は変化します。ご使用になるインキ・塗料などの種類、粘度、固形分等により適当な番手を選択して下さい。

Q5. ラインナップに載っていない特注バーコーターは購入できますか?

もちろん可能です。Wet膜厚、塗工幅、全長、芯径をご指示ください。

 

バーコーター購入をご希望、価格を知りたい方へ

バーコーターの購入は、バーコーター専門ECサイト”とふLABO”で。印刷台、洗浄スポンジなどもラインナップ。

バーコーター購入サイトとふLABO

 

松尾産業デモルーム:R&Dの加速をサポート

松尾産業の新横浜デモルームでは、卓上バーコーターなどの自動塗工試験やR2Rパイロットコーターなど、多様なニーズに対応するコーティング・印刷試験装置を取り揃えています。

手動コーターから、ロールtoロール パイロットコーターによる本格的な試験まで、お客様の研究開発を強力にサポート。最適なソリューションをご提案いたします。

 

▼デモができる製品一覧の詳細はこちら

デモルームと製品一覧ページ”/

▼卓上バーコーターなどデモのご希望、バーコーターに関するご質問、お問い合わせはこちら

ダウンロード

アドバンスドテクノ事業部

製品のご相談
デモのご依頼

※ 受付時間は平日9:00~17:30となります。
※ 製品によっては同一日であっても在庫の状況が大きく変わる場合がございます。在庫の確認は極力ご注文の際にお願いいたします。