従来、均一膜を塗工するテーブルテストでは、バーコーター(参照:バーコーターとは?使い方や塗工のコツを公開)が簡便なため広く使用されています。しかし、バーコーターによる塗工は、グラビア印刷での方法(後計量、前計量 参照:ウェットコーティングの種類)とは異なるため、実際の印刷工程で起こる現象を再現することが難しいという課題があります。
グラビア印刷適性を評価する際には生産機の使用が必要な場合がありますが、塗工紙、フィルムなどを製造、開発されている企業はグラビア印刷生産機を持ち合わせていないことが多く、また、生産機での試験は準備時間と大量の材料が必要になることからコストがかかるという課題がありました。
そこで、グラビア印刷機能を備えた卓上テストコーター、Kプリンティングプルーファーを用いて、少量のインキ、枚葉基材でグラビア印刷を行い、塗工紙の種類による印刷適性の違いを評価しました。その事例をご紹介します。