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2026.03.04
USER VOICE / ADVANCED TECHNOLOGY

手動測定からの脱却で、品質管理基準と作業効率を同時に改善 | ゲルタイム測定装置「まどか」「しずか」

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社名非公開A社
業種:電子材料メーカー
導入製品:ゲルタイム測定装置「まどか」「しずか」
使用目的:品質管理、研究開発
測定対象:ガラス繊維プリプレグ、接着シート、RCC、ポッティング材 など

まどか導入前の課題

測定者依存による測定値のばらつきがあった

 

A社では、ガラス繊維プリプレグをはじめとする電子材料のゲルタイムを長年手作業で測定していました。

しかし、手動測定では担当者による測定値のばらつきが避けられず、再現性の確保が大きな課題となっていました。

 

ゲルタイムの有効範囲の設定が曖昧

 

さらに、測定者によるばらつきを吸収する為ゲルタイムの“有効範囲”を広めに設定せざるを得ず、品質管理の厳格化にも限界がありました。

 

開発部門のS氏はこのときの様子をこう振り返ります。

「安定して測れるようになるまで、やはり経験が必要でした。

同じ材料、同じ担当者でも再現性が出ないことがある。この問題が製品由来なのか、それとも測定方法による問題なのかを判別する為に、測定回数を重ねる必要があることが大変でした。」

 

測定データの信頼性は、品質保証だけでなく研究開発の方向性にも大きな影響を与えます。そこでA社は、客観的かつ再現性の高い測定を実現するため、ゲルタイム測定装置の導入を決定しました。

まどか導入による解決

自動化によって誰でも再現性の高い測定が可能に

 

「まどか」は、測定条件を装置側で標準化できる設計となっています。また、操作もシンプルで、経験に依存せず誰でも安定した測定が可能です。 これにより、手作業に起因する測定者間のばらつきを低減できました。

 

ゲルタイムの有効範囲を厳格化

 

さらに、従来は安全を見込んで広めに設定していたゲルタイムの「有効範囲」についても、再現性の高い測定により、実態に即した管理基準の設定が可能となりました。
その結果、品質管理体制の底上げと強化を実現しました。

もう1つの課題

プリプレグから樹脂を抽出する“粉出し作業”が負担だった

 

一方で、測定工程には別の課題もありました。
それが、プリプレグから樹脂を取り出すために必要な“粉出し作業”(プリプレグ同士を擦り合わせる工程)です。
樹脂の含有量が少ない材料や樹脂の種類によっては、樹脂の抽出に時間と労力を要しました。また、サンプル数が多いと作業空間が粉で汚れやすく、環境面でも課題がありました。

 

「粉だしの際に粉が舞ってしまったり、手が痛くなるほど作業しても粉が出にくいサンプルもあり、正直苦労しました。」

しずか導入による解決

シートのまま測定可能に ― 粉出しの工程を削減

 

そこでA社は、新型ゲルタイム測定装置「しずか」を導入しました。

「しずか」では、シート状の材料をそのまま装置に投入して測定可能なため、粉出し作業が不要になりました。その結果、前処理作業が大幅に削減され、現場作業の負荷軽減にもつながりました。

 

「粉出しをせずに測定できるようになったのは、現場に大きなメリットとなりました。

 作業効率の面でもプラスに働いています。」

 

さらに「しずか」は、測定中の粘度変化をリアルタイムで表示できるようになりました。
算出された粘度値を参考情報として活用することで、ゲルタイムだけでは見えにくい材料挙動の分析にも活用されています。

品質保証業務への展開 幅広い工程での活用へ

現在A社では、出荷前検査や製品の寿命試験などにも「しずか」を活用しています。

研究開発用途にとどまらず、「まどか」「しずか」を、量産・検査の現場へと展開し、対応領域を広げています。

 

本課題に対するソリューション