極めてコンパクトなボディを実現する高機能バッテリーとTELO社のチームメンバー
TELO社はEV車で大きなスペースを占める2つのコンポーネントである「バッテリーと収納スペース」に独自の開発アプローチをすることで、極めてコンパクトなボディを実現しました。1つ目の「バッテリースペース」への課題にはパックあたりの体積密度を高め、市場で普及するEV車に比べ、バッテリーのスペース使用率を最大50%縮小することを可能としました。さらに、あらゆるサイズや形状に対応できることで、空きスペースを活用したバッテリー配列を実現させました。
2つ目の「収納スペース」への課題は、車両のフードを取り除く大胆なデザインにより解決されました。一見、バンパーがないことによる衝突安全性が懸念されそうですが、TELO社は新しい材料技術に最適化された衝突吸収ゾーンを保持することに加え、最新の先進安全技術を活用し衝突前に安全性を予測します。そして、乗員だけでなく、歩行者、自転車、その他の交通弱者にとっても車両の安全性を高めています。
TELO社は、初期のテスラ・ロードスターのバッテリーパックの開発を手掛けるなど、EV車のバッテリーに関して15を超える特許を取得した経験豊富なCTOのフォレスト・ノース氏、「ローバー・グループ」「日産」「アストンマーティン」など、自動車メーカーの重職を歴任したアンディ・パーマー氏、自動運転車両の最初のLiDARとレーダーシステムを開発し、市場に最初の高容量商用EVを出荷したCEOのジェイソン・マークス氏など自動車業界の先駆者が創業したチームです。さらに、ハーマンミラー、サムスン、プーマといった企業デザインを多数手がける世界的なデザインファーム「fuseproject」の創業者イヴ・ベアール氏がCCOとして参画し、コンセプトをデザインとして体現させます。彼らがチームを組むことで、高いバッテリー技術を有する革新的なピックアップトラックを構築することを可能にしました。
TELO社は2024年後半の発売に向けて生産開始を予定しています。実機はプロトタイプのみにも関わらず、消費者ニーズを反映させたプロダクトとコンセプトに2,000件近くの予約が入るなど注目が集まっています。生産開始に向けて540万米ドル(約8億円)の資金調達に成功しました。同時に、テスラの共同創業者であるマーク・ターペニング氏が取締役として加わるなど、最先端の電動化と先進の安全技術を融合させた高機能かつ強力なEV車の誕生が期待されます。
TERO社チームメンバー