ダイヤモンド電極とは
ダイヤモンドは本来は絶縁体であり電気を通しません。しかし、ダイヤモンドにボロンなど不純物をドープすることで導電性を付与し電極として利用することが可能です。ダイヤモンド電極は電位窓が広く、通常電気分解しにくい物質の酸化や還元反応が優先できるため、従来方法では難しかった物質の分解や合成を実現します。
主な用途として、成分分解による各種溶液・廃液の水処理、オゾン水や電解硫酸の生成などがあります。ダイヤモンドの持つ化学的安定性や特異な電気特性質を活かし、強酸や宇宙環境など極限環境でも使用できるなど、新しい工法開発や環境負荷低減への貢献も期待される新しい電極素材です。