アプリケーター 粘度の高い材料を塗りたいならこれ!
先生、前回教えてもらったバーコーター、さっそく使ってみました!シンプルだけど奥が深くて、 “塗る”って想像以上に繊細なんですね。 |
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お、いいね。それも大事な気づきだよ。 前回も話したけど、材料の性質や目的によってはバーコーターだけじゃ難しいこともあるよね。そこで今日は、「アプリケーター」と「スピンコーター」のの2つを紹介するよ。 |
楽しみです!今日もよろしくお願いします! |
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アプリケーターって、どんな塗布ツールなんですか?…名前だけ聞くとアプリ開発の道具みたいですね(笑) |
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ふふ、それはちょっと違うね。アプリケーターは、筐体の一部にブレード加工が施されていて、そのブレードと基材の間にできる「すき間(ギャップ)」に塗工液を流して、均一な膜をつくるツールなんだ。 ギャップが固定式のものと、ギャップが調整できるタイプがあるよ。 |
へぇ〜、“すき間を通す”って感じなんですね。具体的には、どうやって使うんですか? |
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アプリケーターは、まず基材を平滑に固定することが大事なポイントなんだ。 次に、その上に塗工液を適量垂らして、アプリケーターを基材にしっかり押し当てながら、一定の速度でまっすぐ手前に引いていく。 そうすると、アプリケーターと基材のすき間(ギャップ)に応じた厚みの膜厚が得られるというわけさ。 |
なるほど!すき間ってどれくらいに設定するものなんですか? |
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使う材料や目的によっても違うけど、おおよそ30μmから500μmくらいが一般的かな。ただし、実際のWet膜厚はその50〜80%程度になることが多いんだ。 |
そんなに差があるんですね!…それって操作に慣れてないと、狙った厚さを出すの難しそうですね? |
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いいところに気づいたね! まずは基材を平坦に保つこと、そして一定の荷重と速度で引くのが大切なんだ。アプリケーターは、引くスピードによって膜厚が変わりやすいからね。 さらに粘度にも注意が必要で、高粘度の塗工液ならゆっくり、低粘度のものは少し速めに引いたほうが、ムラが出にくいよ。 |
塗るスピードや粘度のバランスが重要なんですね!実験でやってみたくなってきました! |
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