松尾産業株式会社(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長 松尾 尚樹 以下、松尾産業)の子会社である、DIAM株式会社(本社:千葉県千葉市 代表取締役社長 小谷 和也 以下、DIAM)は、ダイヤモンド電極利用による電解硫酸でのCFRPリサイクルテストを行い、炭素繊維を分離し取り出すことに成功しました。
DIAMは「成長型中小企業等研究開発支援事業」(Go-Tech事業)に採択され、ダイヤモンド電極による環境負荷の低い循環型電解硫酸生成システムの開発を行っています。電解硫酸は硫酸を電気分解したより強い酸化力を持つ物質で、金属や樹脂を分解することができます。CFRPリサイクルにおいてもこの強力な酸を利用し樹脂のみ溶解、繊維状を維持した炭素繊維の分離ができることを実証しました。
CFRPはさまざまな領域でさらなる利用拡大が見込まれている一方で、最適なリサイクル技術が課題となっています。今後は自動車部品など用途毎のCFRPテストを拡充し、ダイヤモンド電極の利用によるCFRPリサイクル技術の確立を目指します。