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2024.10.22
COLUMN / ADVANCED TECHNOLOGY
テストコーター 印刷/塗工事例①

グラビア印刷速度による転写状態の違いを可視化

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グラビア印刷において、印刷速度はドットの再現性や印刷状態に大きく影響を与えます。
従来では、速度による印刷状態の違いを試験機で検証詳細に評価が困難でした。しかし、卓上グラビア試験機「高速グラビアプルーファーGP100」を活用することで、印刷速度と転写状態の関係を可視化することができました。

実験内容

本試験では、グラビア印刷で、同一条件下で速度条件を変えて印刷テストを実施し、スピードの変化による印刷結果の違いについて検証を行いました。

 

条件

 

試験機:グラビア専用卓上印刷試験機 GP100

版:150Lpi、175Lpi

使用インク:グラビアインキ(溶剤系)

粘度:ザーンカップ 18秒 (20mPa・s)

スピード:40m/min、60m/min、80m/min、100m/min 

 

実験動画

動画が表示されない場合はこちらをクリック

 

実験結果

以下の写真の通り、この粘度のインキの場合、印刷速度が速いほどインキの泳ぎが少なく、均一な塗膜が形成される 傾向が見られました。

グラビア印刷の速度によるサンプル比較

 

また、印刷面を拡大して観察したところ、高速印刷の方がより滑らかで均一な状態になっていました。

 

実際の印刷サンプル比較写真(転写状態の可視化)

バーコーターでは再現できない速度別の印刷状態の可視化をGP-100で実現

バーコーターでの塗工では、速度変化による印刷状態の違いを検証することができません。卓上グラビア試験機「高速グラビアプルーファーGP100」を活用することによって、以下が可能となりました。

 

・印刷速度の精密なコントロール: 様々な速度で安定した印刷が可能になり、印刷速度に応じたインキの設計が効率的に行えます。

・印刷状態の評価:速度による印刷状態を比較し、評価することができます。

・短時間で多様なサンプル作成: 短時間で多数のサンプルを作成できるため、試行錯誤を繰り返しながら最適な条件を探索できます。

 

結果、グラビア印刷適正評価が手軽にでき、材料開発や、製品開発の効率化につながります。

 

卓上グラビア印刷試験機 高速グラビアプルーファーGP100

 グラビア印刷試験を高スピードで

 印刷速度は最高100m/min!

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・最高印刷速度100m/minのスピードでグラビア印刷の試験を行うことができます。

・品質管理、印刷適性試験、コンピューターカラーマッチングなど、研究開発に最適です。

・実機のシリンダーと同じ方法で作製された電子彫刻版プレートを採用しています。

・印圧、ドクター圧はエア制御で行っています。

 

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卓上グラビア印刷試験機 高速グラビアプルーファー GP100

 

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お問い合わせ先

松尾産業株式会社 アドバンスドテクノ事業部

E-mail: advanced-t@matsuo-sangyo.co.jp
TEL 045-471-3963 / FAX 045-471-4950
〒222-0033 横浜市港北区新横浜2-3-8 KDX新横浜ビル1F