実験内容
本試験では、グラビア印刷で、同一条件下で速度条件を変えて印刷テストを実施し、スピードの変化による印刷結果の違いについて検証を行いました。
条件
試験機:グラビア専用卓上印刷試験機 GP100
版:150Lpi、175Lpi
使用インク:グラビアインキ(溶剤系)
粘度:ザーンカップ 18秒 (20mPa・s)
スピード:40m/min、60m/min、80m/min、100m/min
実験動画
実験結果
以下の写真の通り、この粘度のインキの場合、印刷速度が速いほどインキの泳ぎが少なく、均一な塗膜が形成される 傾向が見られました。
また、印刷面を拡大して観察したところ、高速印刷の方がより滑らかで均一な状態になっていました。
実際の印刷サンプル比較写真(転写状態の可視化)
バーコーターでは再現できない速度別の印刷状態の可視化をGP-100で実現
バーコーターでの塗工では、速度変化による印刷状態の違いを検証することができません。卓上グラビア試験機「高速グラビアプルーファーGP100」を活用することによって、以下が可能となりました。
・印刷速度の精密なコントロール: 様々な速度で安定した印刷が可能になり、印刷速度に応じたインキの設計が効率的に行えます。
・印刷状態の評価:速度による印刷状態を比較し、評価することができます。
・短時間で多様なサンプル作成: 短時間で多数のサンプルを作成できるため、試行錯誤を繰り返しながら最適な条件を探索できます。
結果、グラビア印刷適正評価が手軽にでき、材料開発や、製品開発の効率化につながります。
卓上グラビア印刷試験機 高速グラビアプルーファーGP100
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・最高印刷速度100m/minのスピードでグラビア印刷の試験を行うことができます。
・品質管理、印刷適性試験、コンピューターカラーマッチングなど、研究開発に最適です。
・実機のシリンダーと同じ方法で作製された電子彫刻版プレートを採用しています。
・印圧、ドクター圧はエア制御で行っています。
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卓上グラビア印刷試験機 高速グラビアプルーファー GP100
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