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2021.11.30

PRESS

松尾産業はウフルとの連携により カーボンフットプリント実証実験を開始します

松尾産業グループ DiaM合成ダイヤモンド製造工場にて
効率的な電力量測定を用いたサプライチェーン排出量算定・共有の実証実験

松尾産業株式会社(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長 松尾 尚樹 以下、松尾産業)は、株式会社ウフル(本社:東京都港区、代表取締役社長 CEO:園田 崇史 以下、ウフル)と連携して、製造業の生産現場における効率的な電力量測定を用いたサプライチェーン排出量算定・共有の実証実験を、松尾産業グループDiaM 合成ダイヤモンド製造工場で2021 年12 月1 日から2022 年3 月末まで実施します。

■背景

2021 年10 月31 日から開催されたCOP26(気候変動枠組条約締約国会議)では、地球温暖化対策に世界全体で取り組んでいくための国際的な議論が行われ、今後ますます各国がGHG(温室効果ガス)排出削減に努力していく必要性が再確認されました。
松尾産業は創業以来80 年以上、自動車に使われる塗料の原材料から、カーメーカーに供給する自動車部品などを取り扱う商社として製造業のサプライチェーンに関わり続けた歴史があります。今回の実証実験でのGHG 排出量可視化をはじめ、現場を知るからこその、実態に沿ったソリューションを提供し、サプライチェーン全体でのカーボンニュートラル実現を先導していきたいと考えています。

■効率的な電力量測定

2021 年4 月21 日に欧州委員会は「CSRD(案)」を公表し、非財務情報の第三者保証を要請するとともに、現在の限定的な保証業務の実務の適用が進んだ後、将来的には合理的保証業務の必要性も指摘しています。これは、現在の一部の工場のみに限定した消費電力量の調査ではなく、全工場の全ライン~製造装置に及ぶGHG 排出量算定単位の細分化が示唆されたものと考えます。松尾産業はウフルと連携して、GHG 排出量算定単位の細分化におけるコストを抑える目的で、電流ディスアグリゲーション技術(下図参照)を用いて、受電端以下の装置毎の消費電力量を推定する実証実験を行います。

■サプライチェーン排出量の共有

松尾産業は、効率的に取得した消費電力量と排出原単位を基に算定した納入部品毎のGHG 排出量を、各仕入先・納入先のサプライチェーン排出量報告を想定した分散型台帳(ブロックチェーン)へ記帳します。各仕入先・納入先は部品毎の排出量分散型台帳(ブロックチェーン)をAPI で参照するだけで自社のScope3 排出量へ加えることができます。

■松尾産業による将来的な取り組み

昨今の気候変動問題は、我々の世代が向こう20~30 年で解決していかなければいけない喫緊の課題です。その中でも、サプライチェーン排出量の算定は、個別の生産現場だけでは対処できない課題が多く、なかなか第1歩を踏み出せない状態にあります。しかし、今後サプライチェーンの一部を担う企業として、これまで報告義務のなかった中小企業も排出量の算定を求められることが想定されます。松尾産業はサプライチェーンの各分野に携わってきた商社として、これまでに築き上げたサプライチェーン上で「モノ」だけでなく「データ」を流通させカーボンニュートラルの実現に取り組みます。

 

■実証実験における各社の主な役割

松尾産業 松尾産業グループ内のDiaM合成ダイヤモンド製造工場での実証実験の実施主体
ウフル 受電端へのAI電流計の設置、製造装置毎の時系列消費電力量データの可視化、「enebular(エネブラー)」のプライベートノードによる各納入先のサプラチェーン排出量報告を想定した分散型台帳への納入部品毎のGHG排出量の記帳

 

【参考】関連プレスリリース

松尾産業、ウフル、IoTソリューション開発に向けた 協業プロジェクトのCEATEC 2020 ONLINE 出展のお知らせ(2020年10月19日発表)

ウフルと松尾産業、資本業務提携に関するお知らせ(2020年9月7日発表)

 

*サプライチェーン排出量算定について(参照:環境省サイト

Scope1:事業者自らによる温室効果ガスの直接排出(燃料の燃焼、工業プロセス)
Scope2 : 他社から供給された電気、熱・蒸気の使用に伴う間接排出
Scope3 : Scope1、Scope2以外の間接排出(事業者の活動に関連する他社の排出)

 

■松尾産業株式会社について(https://www.matsuo-sangyo.co.jp/

松尾産業は「Connecting the Peaks」を理念として、世界中のさまざまな先端技術や情報をつなぎ、製品からソリューションまで提供する商社です。創業から80年以上技術と情報を基盤として、化学品と自動車部品を中心に次世代技術を叶える新素材など、ものづくりの将来を見据えた製品を提供してきました。オープンイノベーションの重要度が増す中、新たな価値をつくるイノベーターの「もっとよくしたい」に伴走し、つなげる力で製造業の未来に貢献します。

 

■株式会社ウフルについて(https://uhuru.co.jp/

ウフルは「テクノロジーと自由な発想で、持続可能な社会を創る」を理念として、企業や社会のDX(デジタルトランスフォーメーション)とデータ活用を支援・推進しています。クラウドサービスの導入と運用をはじめ、コンサルティングやシステム開発等を自社製品やソリューションとともに、エッジからクラウドまでワンストップで提供しています。また、企業活動の枠を超えて、地域や産業のDXを実現するために、スマートシティやスマートサプライチェーンに必要とされる、信頼できるデータ流通のための仕組みの導入と標準化に向けた提言を行いながら、IoT×ブロックチェーン領域における研究開発にも取り組んでいます。