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フレキソ印刷試験機

2008.02.08

プレスリリース

1.はじめに(フレキソ印刷業界・試験機の現状)

環境保護問題への関心が高まる中で、フレキソ印刷はグラビア印刷が主流な日本においても、近年、注目されてきている。

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このプロセスは、フレキソ版/セラミックアニロックス/UVインキ/印刷機等の開発が進み、発展が期待されている。しかしながら、フレキソ印刷試験機に関してはあまり普及しておらず、現場で手引きの試験機(写真1)を使い調色する。あるいは、印刷機の生産空き時間に印刷テストを行い、開発しているのが現状ではないかと思われる。

 当社は、英国RKプリントコートインスツルメント社(以後、RK社)の日本総代理店として、印刷・コーティング試験機器を扱い30年以上になる。 現在RK社は、フレキソ用のベンチトップ型印刷試験機「フレキシプルーフ100」を開発し、販売に注力している。

このフレキシプルーフ100は、2000年ドイツで開催されたdrupa展にて上市以来、好評を得ており、2004年5月にはUV搭載機も上市、これらを含め既に90台を超える実績がある。日本国内にも既に12台、フレキソ版メーカー、インキメーカー、シール印刷メーカー、印刷メーカー、用紙メーカーに販売されている。

2.試験機の目的

印刷業者・コンバーターは独立して存在しているわけではなく、印刷の品質を向上させたり商品を市場に送り出すにはインキ、接着剤、コーティングやサブストレートメーカーなどの供給者に大きく左右される。

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 RK社のトム・カーチス社長は、試験や品質管理は製造プロセスにおいて非常に重要だと考えている。多くの場合製造者は、新製品の開発に何百万といわないまでも、何千もの試験や品質管理に労力を費やしている。おそらく(UVフレキソインキ印刷される場合もあると思われるが)、これらの商品が成功し製品が存続するためには、サブストレート(被印刷物)製造者、印刷業者、コンバーターと彼らの顧客である包材のバイヤーが必要とされる品質基準を一致させることに関わっている。 「フレキシプルーフ100UV」(写真2)は、サブストレート製造者、供給者と印刷業、コンバーターに対して管理されたプロセスを提供することができる。また、製品化の可能性や商品化を確認調査することができる。さらに、耐候性、耐摩耗性、柔軟性、グロスといった仕様の基準値を決めることができる。

3.製品の特徴

フレキシプルーフ100UVは、まさにフルサイズの印刷機をスケールダウンしたバージョンである。このフレキソ印刷試験機の特徴(図1)は、
図
(1)設置面積:550(幅)×450mm(奥行)のコンパクトサイズ、  印刷見本:写真3を参照、
(2)セラミックアニロックスロールを素早く交換でき、
(3)ドクターブレードは、スイング式で取り付け簡単、
(4)微妙な印圧およびアニロックス圧調整を可能にしたダイヤルゲージ(1目盛:4μm)、
(5)MAX印刷スピード:99m/min、
(6)感光性樹脂版の貼り替えが簡単、
(7)UVランプを組み込んでいる、
 などが挙げられる。

   この精密なベンチトップシステムは、最小の設置スペースで誰にでも使いやすい機器である。R&D、コンピューターカラーマッチング(CCM)、 顧客に対するプレゼンテーション用サンプル製作など、プリプレスのアプリケーションをわずか2 -3ccのインキ量で、精密なUV印刷シミュレーションを手軽に行える。実記でのパイロット印刷を代替えすることもできる。

4.用途例

 フレキシプルーフ100UVの大きな利点は、プルーフ(試験印刷)とUV硬化が高速・インラインで行えることである。

図UVインキ(メジャーな成長分野である)は、従来の(水性、溶剤系)フレキソインキと多くの共通点がある一方で、UV波長の光によって硬化するのが異なっている。UVインキには、その反応に寄与する材料が添加されている。印刷サンプルを刷り、そしてUVコンベアに載せるといった従来の試験では、印刷時のUVインキの”ピンホール”(図2)を捕らえることや、”ハイライト問題”を再現することは難しい、あるいは不可能であった。それは、印刷表面の状態は、印刷後即UV硬化させないとわずかな時間で変化してしまうからである。
 フレキシプルーフ100UVは、品質管理の問題を解決し、オフ・プレスでの調色時間を短縮させ、印刷機の連続運転を確実にする。そして、貴重な時間のロスや無駄を最小限にし、労働や人材の有効活用を可能にすることができる。

5.今後の展望
  フレキソ印刷は、発展途上であるといえる。環境問題対応のみならず、グラビア印刷、オ フセット印刷の代替えとは異なった、フレキソ印刷独自の特長を生かせる新たな分野への展開が期待される。従来の工程では、2 – 3工程かかっていた印刷・コーティング・エンボス・箔押し・抜き加工をワンパスでできるインライン加工での印刷プロセスとしての採用をはじめ、今後、伸び るであろうRFID(Radio Frequency Identification)タグ(無線自動識別)のアンテナ回路へ導電インクの印刷など、フレキシブル(柔軟な)フレキソ印刷の特長を生かして、さまざまな用途が出てくると思われる。その開発用試験機として、省スペース、少量サンプルで高品質なサンプルを提供できるフレキシプルーフ100およびフレキシプルーフ100UVは、フレキソ印刷の品質管理・調色のみならず、先端分野を研究する試験機として思いもかけない用途にも採用されることであろう。また、フレキシプルーフは、既にヨーロッパではRFIDの研究開発用としても採用されている実績がある。

こちらの記事は、月刊「コンバーテック」2005年8月号で掲載されました。

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