INNOVATION

2024.10.31
PRESS
NEW
高圧蓄電所向けパッケージシステム開発も進め、蓄電所のショールーム化を目指します

系統用蓄電池事業を本格化。2拠点に蓄電所の建設を計画

シェアする

松尾産業株式会社(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長 松尾 尚樹 以下、松尾産業)は、東京電力管内の北関東と九州電力管内の九州北部の2拠点で系統用蓄電池を導入、蓄電所としての運用、ショールームとして活用することも視野に入れた計画を進めています。東京電力管内の北関東発電所(仮称)では、系統接続申請許可を取得、接続協議を開始しました。本事業は、総容量約8~10 MWh規模の蓄電所を建設、2025年夏から秋頃の竣工を目指す取り組みです。並行して、より効率的な運用に貢献する高圧蓄電所向けのパッケージシステムの開発も進めており、本蓄電所でも導入を予定しています。松尾産業はこれらの取り組みを通じて、蓄電池に関するデータや更なる運用ノウハウを蓄積、お客様の利益を最大化するシステムやスキーム構築を目指します。

再生可能エネルギーの普及に伴い、電力系統の安定化に貢献する系統用蓄電池の重要性は高まっています。しかし、系統用蓄電池の導入には、電力会社との調整、各種申請、安全対策など、多くの手続きや専門知識が必要です。さらに電力系統や他のシステムとの連携、そして最適な制御に応えるためには、高度なシステム開発が不可欠となります。

松尾産業は交流で50kWから1,999kWの高圧系統用蓄電池を事業領域に、蓄電池の販売、多方面での手続きやシステム設計など、運用に至るまでのサポートをトータルソリューションとして提供しています。システム開発においても、商社ならではの幅広い製品ラインナップとネットワークを活かし、お客様のニーズに合わせた最適な設計、開発、システムインテグレーションを担います。松尾産業は本取り組みを通じ、蓄電所を活用した電力の調整力を創出、高圧帯蓄電所向けの最適なシステム開発、蓄電所をショールーム化することで、系統用蓄電池の普及を後押しし、電力安定化、再生可能エネルギーの導入促進に貢献します。

蓄電所について

地域

北関東(東京電力管内)

蓄電池出力/蓄電池容量

約1,999kW/10,000kWh

電池方式

LFP(リン酸鉄リチウム電池)

開発・保守

松尾産業

取引市場

3市場連動(卸電力市場、需給調整市場、容量市場)

 

地域

九州北部(九州電力管内)

蓄電池出力/蓄電池容量

約1,999kW/7,980kWh

電池方式

LFP(リン酸鉄リチウム電池)

開発・保守

松尾産業

取引市場

3市場連動(卸電力市場、需給調整市場、容量市場)

系統用蓄電池事業について

松尾産業は太陽電池業界の黎明期からセル向け原材料の共同開発に携わり、現在ではその知見を活かし太陽電池セルやモジュールの開発・販売を担うなど再生可能エネルギー分野で長年の実績を有しています。近年のカーボンニュートラルやGX推進による再生可能エネルギーの普及加速に伴い、2023年度より電力系統の安定化に欠かせない系統用蓄電池にも事業参入をいたしました。

蓄電システムは、災害発生時の事業継続(BCP)や電気料金の削減だけでなく、電力系統に接続することで時間帯別の電気料金の差額を利用した収益化が期待できる新たなビジネスモデルとして注目を集めています。加えて系統用蓄電池は再生可能エネルギーのような大規模な設備や広大な土地が必要なく、駐車場や工場の跡地といった遊休地の有効活用が可能です。しかし、日本の電力系統は世界的に見ても非常に特殊な構造をしており、参入障壁が高いという課題があります。松尾産業は北米や中国など、グローバルメーカーの幅広い製品ラインアップを有しており、系統用蓄電池の販売を中心に、各エリアの電力会社との系統接続協議、蓄電システムの設計、電力売買に関わるソフトウェアを含む蓄電システム実働までワンストップソリューションを提供します。また、販売のみ、コンサルティング、開発サポートなどお客様のニーズに合わせたご提案やサポートで系統用蓄電池事業を推進する事業者様に伴走いたします。

系統用蓄電池事業へのお問い合わせ

系統用蓄電池の導入や運用をご検討のご担当者様は以下までお気軽にお問い合わせください。

松尾産業株式会社 エネルギーソリューション事業部 阿部

メールでのお問い合わせ

TEL:06-6261-1217

松尾産業について

松尾産業は自動車部品や国内で高いシェアを誇る光輝顔料を中心に専門性の高い原材料や研究開発装置などを取り扱う商社です。創業から80年以上製造業に伴走し、ものづくりの将来を見据えた製品を提供してきました。エネルギー分野では太陽電池業界の黎明期からセル向け原材料の共同開発に携わり、その知見を活かしセルやモジュールの取り扱い、電力の安定供給を見据えた系統用蓄電池事業など、再生可能エネルギー分野において幅広く事業展開を行っております。合わせて、スタートアップが持つ柔軟な発想やテクノロジーとの連携、開発における共創や国内外の隠れた技術や素材を発掘、インキュベーションによる価値創造の取り組みも加速させています。「Connecting the Peaks」をスローガンにモノづくりを知る当社だからこそできる、産業や業界、従来の壁を越えた英知をつなぎ、製造業の課題解決、価値創造の実現を目指します。